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[2023.03.08]

定点調査で観測する正月紙面調査 -「元日の新聞の読み方 16 紙共同調査」結果-

新聞広告共通調査プラットフォーム「J-MONITOR(ジェイ・モニター)」に参加する 16 新聞(朝日新聞、産経新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞、北海道新聞、河北新報、東京新聞、新潟日報、信濃毎日新聞、静岡新聞、中日新聞、山陽新聞、中国新聞、西日本新聞、日刊スポーツ)は各紙の読者モニターを対象として 1 月、「元日の新聞の読み方」に関する共同調査を実施しました。

元日の新聞、「華やか」「読む時間が長い」「読むのは楽しい」は過去最高を更新

本調査では過去から継続して同じ評価項目を提示し、回答者に「そう思う~そう思わない」もしくは「あてはまる~あてはまらない」の 4 段階の選択肢を提示し、1 つを選ぶ方式で回答を聴取しています。
2023 年の調査結果では、「元日の新聞は華やかだ」が 87.0%(「そう思う」+「ややそう思う」の合計、以後の数字はいずれも「そう思う」+「ややそう思う」の合計値)と最も高くなりました。また、「普段より読む時間が長い(77.8%)」、「読むのは楽しい(75.4%)」と、2013 年の本調査開始以来の最高値を更新しました。【表 1】
また、別刷り特集への感想についても「別刷り特集は読みごたえがある」が前年より 2.4ポイント増加して 77.9%、「別刷り特集を読むのは楽しい」が前年より 1.7 ポイント増加して 75.6%と高く評価されている状況です。【表 2】
その他の別刷り特集に対する評価項目でも増加傾向にある項目が多く、総じて別刷り特集に対する新聞読者の評価が高まっている状況がうかがえます。

元日に掲載されている新聞広告を出す企業への評価では「信頼できる」がトップ

元日に掲載されている新聞広告を出稿する企業への評価では「信頼できる」が昨年、一昨年と変わらず最も高い(81.5%)状況で、「企業の思いが伝わる(78.6%)」、「一流の(76.8%)」と評価が続きます。【表 3】
この項目について回答者の年代別に評価を分析したところ、29 歳以下、30 代では「既知の企業にあらためて注目するきっかけとなる」という項目が 3 番目に高い評価に上がります。若年層においては元日の新聞は今までに存在を知らなかった企業を知る接点につながっていることがうかがえます。【表 4】

新聞広告を見てイベント参加や映画館・動画配信利用意向は前年より増加

本調査では元日の新聞に掲載される広告についても調査しています。その結果では「テレビ番組の新聞広告を見て、その番組を見たいと思った(見た)」で 78.9%と最も高く、「新聞の初売り広告は新年に欠かせない情報だ」が 65.1%と続きます。【表 5】
昨年の結果との比較では「映画の新聞広告を見て、映画館(動画配信サービスを含む)に見に行きたいと思った(見に行った)」が 2.9 ポイント増加して 51.2%、「イベントの新聞広告を見て、そのイベント(オンラインイベントを含む)に行きたいと思った(行った)」が1.6 ポイント増加して 52.8%を記録しました。2023 年の正月は 3 年ぶりに新型コロナウイルスによる行動制限がない状況で迎えましたが、イベントや映画といった外出行動を想起させるような項目においてもスコアが増加しており、新聞読者においても行動の変化がうかがえます。

詳しい結果は、以下をご覧ください。(2023年3月8日付ニュースリリース)