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[2019.03.08]

新聞とSNS の親和性高まる ― 「情報源としての新聞社パワー 19 紙共同調査」結果 ―

新聞広告共通調査プラットフォーム「J-MONITOR(ジェイ・モニター)」に参加する19 新聞(朝日新聞、産経新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞、北海道新聞、河北新報、東京新聞、新潟日報、信濃毎日新聞、静岡新聞、中日新聞、京都新聞、神戸新聞、山陽新聞、中国新聞、西日本新聞、スポーツ報知、日刊スポーツ)は各紙の読者モニターを対象として1月、「情報源としての新聞社パワー」に関する共同調査を実施しました。

ネットにおける新聞社配信ニュースの需要が伸びる

購読新聞で行っている行動について聞いたところ、「新聞記事に関する話題を、他人と話す」78.6%が最も高く、次いで「新聞社のニュースサイトを見る」64.5%、「ポータルサイトで、この新聞社が配信するニュースを読む」48.5%となりました。また、18 年の調査結果から比べると19 年はすべての項目においてスコアが伸びていることがわかります。新聞に関するSNS 周りやニュースアプリやポータルサイトといった部分については、男性30 代以下のスコアが高く、新聞の情報を効率よく収集していることがわかります。

SNS を通じて若者にも新聞の情報が届く

SNS 関連の項目をより深堀してみていくと、「SNS で新聞社が運営するアカウントをフォローする」については、全体のスコアが18 年から約8.0 ポイント伸びており、その中でも男女30 代以下の若者は、昨年の調査に比べ10 ポイント以上スコアが伸びた結果となりました。
また、「新聞記事に関する話題を、SNS やブログで発信する」についても同様にスコアが伸びており、若者は気になった新聞記事をSNS やブログで発信していることがわかります。特に新聞記事に関する話題を、SNS やブログに発信する層は、男女ともに29 歳以下が多く、新聞を読んでいない若者にも新聞の情報が届いているといえそうです。
SNS まわりのスコアがこの1 年で大きく伸びた要因として考えられる事柄として、2018 年は大阪や北海道での地震や西日本の豪雨といった災害も多く、またオリンピックやテニス、芸能人の引退など、例年に比べ大きな出来事があったことで、より正確な情報を得たいという意識が働いたからではないかと考えます。今後益々デジタル化が進み様々な情報が溢れる中で、より正確な情報を求められる機会が増えてくることが想定されます。その為、新聞に関係するSNS 周りのスコアはより一層伸びてくるといえそうです。

新聞はSNS に投稿しやすいネタも充実

新聞に掲載されている情報を誰かと話題にすると回答した方は、全体の約8 割。話題にする理由として「相手の共感を得られやすい話題を提供しているから」が32.9%と最も高く、「情報の要点を紹介しているから」31.7%、「情報の背景や詳細な内容を伝えているから」と「他者との雑談に適した話題を提供してくれるから」が共に28.8%と続きました。
20・30 代の若者では、「相手の共感が得られやすい話題を提供している」、「情報の要点を紹介しているから」が上位に来ていることがわかりました。SNS へ投稿しやすいネタ探しや、投稿した情報に共感してもらいやすいということに重きを置いていることが影響していると考えられそうです。

自分ごととして捉えやすい広告に反響

直近1 年間でシェア・拡散したいと思ったもしくは拡散した新聞広告については、パナソニックの100周年記念や、大晦日の夜と元旦の休業を伝える幸楽苑、シャボン玉石けんによる「香害」を取り上げた広告についての回答が多く見られました。
また、2018 年に亡くなられた、タレントの樹木希林さんを掲載した宝島社の追悼広告についても回答が多く見られました。「サヨナラ、地球さん。」「あとは、じぶんで考えてよ。」の広告が新聞に掲載された際には、実際に非常に多くのメディアやSNS にも取り上げられました。
またその他には、映画の公開に合わせて掲載された、アニメ「ラブライブサンシャイン」の広告は、静岡県がアニメの舞台になっていることから、静岡新聞で掲載された声優全員のサインが入ったクリエイティブ広告が大きな反響を呼ぶなど、自分ごととして捉えやすい広告や世の中の話題とリンクしているものは、拡散しやすく印象に残りやすいといえそうです。

 

詳しい結果は、以下をご覧ください。(2019年3月7日付ニュースリリース)